
第462回 toto|J1第18節/J2第22節
大宮は鈴木監督のサッカーを信じている
秋田監督の京都は守りに気迫が足りない
リーグ戦折り返しとなったJ1第17節、僕が注目したのは首位攻防戦の清水×鹿島ではなく、大宮×湘南でした。大宮に下位戦線を抜け出す気配があります。さいたまダービーに勝って存在感を示した後は、連勝で浮上の足がかりをつかみたいところ。下位チームのなかでは、大宮が早めに動いたんですよね。実績のある鈴木淳監督を引っ張ってきて、再建を託した。
監督交代が吉と出るか凶と出るかは難しいところです。一概に言えることじゃない。ま、一種のショック療法という面もある。サッカーは気持ちの部分の大きいスポーツだから、モチベーションが上がるとチームの雰囲気がガラッと変わることもある。但し、それは後半戦の監督交代劇の場合です。最後、残留できるかどうかギリギリのところで、監督さんを変えて、戦術をシンプルにして打開をはかるイメージ。
シーズン前半の場合は、作り変えてもらおうという主旨です。工事に着手してもらう。僕は大宮は工事が進んだ状況かなぁと思っているんです。鈴木淳さんはどちらかというと即効性のあるやり方よりも、オーソドックスな積み重ねを好む監督さんだと思います。じっくり作っていく。その代わり、土台の揺るがないチームを作る。メディア向けのリップサービスはないけれど、腕がある。そんな感じです。
試合は大宮完勝でした。又、元湘南の石原が古巣相手に仕事をしちゃったりして、ドラマとしても濃厚なものがあった。一番強く感じたのは、チームは鈴木淳監督のサッカーを信じている雰囲気です。ひとつの方向を見ている。これは良くなっていく兆しですね。
一方、負けた湘南は苦しいところです。ペースをつかみかけたところもあった。今、欲しいのはゴールです。粘れても、点がとれないと結果に結びつかない。お盆連戦で京都と当たりますね。京都も得点が遠いチーム状況です。又、名DFだった秋田監督のチームにしては守りに気迫が足りない。
まだ折り返しだから、下位戦線っていう発想自体があてはまるかどうかビミョーです。まだどうにでもなる。が、下手をするとこのまま目標のないチーム状況に陥って、沈んでいく可能性もある。湘南と京都は事情は異なるけれど、僕が見たいのはファイトですね。ガツガツ当たってガツガツ競り合うサッカー。そういうとこで負けてたら、浮上はないと思う。又、何のかんの言って、サポがしびれるのはそういう姿勢です。スペクタクルやファンタジーよか根性見せてくれ、でしょう。
で、このお盆をはさんだ連戦は(下位に限らず)、えっらい重要だと思うんです。ここでポロポロッと星をこぼすと取り返すのに時間がかかる。暑くてコンディションはきついけど、浮沈のかかるヤマ場といっていい。ま、下位はここで3連敗でもしたら深刻なことになりますよ。
あ、仙台についてもふれておきたいんですが、まず、何よりも熱中症の選手など出さないことです。メディアが割に流してくれてるんだけど、Jリーグ大丈夫か、という問題です。仙台、きっかけですよね。
やまない雨なんかない。ここは苦しいなか、ブレてない感じがするなぁと思って見ています。気持ちが伝わって来る。まだ日程は半分あります。ここからここから。







