
ワールドカップ特別編 その5
自分が日本代表のどこを見誤ったのか
腑に落ちるまで考えないといけない
スカパーの「ジャンルカなう」に出た。基本的にはW杯のデイリーハイライト番組なのだが、僕の出演回は都合2度とも試合のない日だった。1度目は「そろそろ(回転しない)フツーの寿司屋を無回転と呼ばないか」みたいなネタ担当ですね。まぁ、僕にはそういう要請があると思うから、元気いっぱいネタをやりきったんですね。
で、2度目のとき、何か又、笑かすネタ考えようとメモ帳用意したんだけど、待てよ、だけど、自分の今、胸の一番中心にある話は何だって考えてみたら、日本代表のことだったんですね。実際問題、よくわからないままに色んなことが推移してるなぁと思った。「岡田監督に謝るのか誤らないのか問題」「代表のサッカーは突貫工事で間にあわせたものだったのか、一貫してたものなのか問題」。
僕は壮行試合・日韓戦の後、本大会の3連敗を確信し、ハラをくくりましたから(あまっさえ伊勢神宮まで行って神だのみまでした有様ですから)、これはもう、100パー、岡田さんに謝らねばならない立場なわけです。カメルーン戦のときは怖くて仕方なかった。膝をついてヘンな体勢で見てたんですけど、気がついたら足の感覚がないわけです。押さえつけて血流を止めてた。で、勝ってウヒョーですよ。ウヒョーのまま、ここまで来てしまった。
あれから色んな記事や番組を見たんだけど、自分の見たものが何なのか、腑に落ちるものに当たらない。わからないわけです。記事の大半は「突貫工事で賭けに勝った」的解釈なんだけど、帰国後の岡田さんの発言を見ると、「2年半かけて継続してきたもので勝った」ニュアンスなんだ。つまり、自分がどこを見誤ったのかわからない。スイス合宿以降のチームの結束とか岡田さんが踏まえたリアリズムを凄いと思えばいいのか、それとも2年半着々と築き上げてきたサッカーを凄いと思えばいいのか。どこかの時点で僕が見落としたものがあると思うんです。
で、スカパーの作家さんに「これ出来ないか、スタッフに確認してください」と頼んだ。一番関心のある話の方がスタジオで積極的になれる。折しも『サッカーダイジェスト』に小野剛さんの「岡田批判してた雑誌が休刊もしないで増刊号出してる」ってインタビューが載ったんですよ。僕は「小野さんとマガジン、ダイジェストの編集長がスタジオにいたら一番いいんだけど」と(急には無理だろなぁと思いつつ)作家さんに言った。だってそれは日本サッカーとメディアが不幸な関係に陥ってるってことだ。
そしたら当日、現場へ行ってみたらやっぱり僕にはネタやって欲しかったみたいなんですよね。早く教えてくれればマガジンの北條編集長に電話して来てもらったりしなかったのに。番組方針は「結果が出ないときは叩く、それが世界標準だ。むしろ、日本はそれが足りなかったのだ」でした。いやー、僕もそれはそういうもんだとは思うんですよ。でも、モヤモヤした感じは残る。僕は全然、誰か悪者を作りたいみたいなことを思ってるんじゃないんですよ。まぁ、だけど不発に終わりました。
結論としては、これは自分で考えないといけないなぁ、です。腑に落ちるまで他人に答えをもらわず、考えないといけない。スカパーから帰ってずっと考えてるんですよ。最後、ひょっとしたら「世界標準」とかいうものに行き着くのかもしんないけど、自分でわかんないと何の意味もないですよね。







