
ワールドカップ特別編 その2
僕が見誤ってたのは日本代表の結束力
日本中が熱狂した事実は消せない
本稿執筆現在、W杯は8日目、マッチ26・カメルーン×デンマークの試合中です。日本代表は2戦終えて1勝1敗、大会前の低迷を思えば大健闘ですね。何と言ってもカメルーン戦の勝利がでっかい。あの試合はカメルーンの出来に助けられましたねー。エトオはサイドに張りっぱなし。A・ソング、エマナは何故か使われない。
といって勝ちは勝ちです。海外のW杯で初の1勝。これは大殊勲です。ドイツ大会の惨敗で暴落していた代表人気を、再び国民的に高揚させてくれた。サッカー業界は縮小に次ぐ縮小でしたから、皆、ホッとしてると思いますよ。やっぱり勝負事は勝たないといかんですね。勝たないとレプリカユニもグッズも本も雑誌もさっぱり売れない。
僕は岡田ジャパンに関する自らの不見識を正直に謝ります。「進退伺」発言の段階で完全にアウトだと思った。加茂さんの解任時と雰囲気がそっくりだと感じました。その後、「本田1トップ」報道を目にしたときはスポーツ紙のにぎやかしだと思った。だって常識で考えて、2年半も続けてきたチームです。ちゃんとFWも選んで連れて行ってる。土壇場の一夜漬けで本番迎えるわけがないと思いました。
もし、本当だったらそれは岡田ジャパンが本当に危機的な状況なのではないか。チームの求心力が全く失われて、バラバラなのじゃないか。もう、シナリオとして最悪ですよ。ドイツ大会以上の惨劇を見てしまうと覚悟した。
だからカメルーン戦のスタメンが発表になったときは戦慄しました。僕、代表の必勝祈願に伊勢神宮行ってきたんですよ。あぁ、お伊勢さんでもダメかー。一夜漬けの「ゼロトップ」かー。
僕が見誤ってたのは岡田ジャパンの結束力ですね。試合が始まって、ひたむきにタスクを実行する選手らに驚いた。チームがひとつの方向を向いている。必死にスペースを消す姿に感動しました。
岡田監督のリアリズム。2年半をあっさり捨てて、バクチを打つ大胆さ。そのバクチに乗っかって、一糸乱れぬ選手たち。これは大変なことです。いかにカメルーンの出来が悪かろうと、チームが戦わなかったら勝利はなかった。
オランダ戦に敗れ、決勝トーナメント進出は次戦、デンマーク戦次第になりました。2戦通じてサッカーが守備的すぎるのではないか、という声も出始めている。だけど、これが岡田さんのリアリズムです。それが日本サッカーの未来を示すものであるかどうかは、後世の判断にゆだねればいい。あれだけ守りたおすサッカーでも日本中が熱狂した事実は消せません。あ、デンマーク勝ちましたね。次は大勝負です。







